キャンプの楽しみの1つである焚き火。炎の揺らぎを眺めて、夜をゆったり過ごす人も多いのではないでしょうか。しかし多くのキャンプ場では芝生を保護するため直火での焚き火はNG。地面に薪を組んで火をつけることはできません。
逆に、焚き火台を使うのであればOKというキャンプ場がほとんど。焚き火台はキャンプをする上で必須アイテムになりつつあります。そこで今回は同じ焚き火台でも浅型と深型の違い、それぞれの特徴を紹介。キャンプスタイルによって向き不向きがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
直火のような雰囲気が楽しめる浅型タイプ
焚き火台はその名の通り、地面に火が当たらないようにするためのツールで、一般的に多く使われるのが「浅型タイプ」です。お皿のような台の上に載せるだけの仕組みなので、薪の組み換えがしやすく火のコントロールが楽にできるのがメリット。台座が低いモデルも多く、ロースタイルキャンプを好む人にぴったりです。
火を覆ってしまうものがないため直火のような演出ができる一方で、風の影響を受けやすいというデメリットも。風が強い時には灰が舞ってしまったり、組んだ薪が崩れてしまうこともあるので注意が必要です。焚き火シートを併用するなど、芝生を傷つけず安全に焚き火ができるような工夫をしましょう。
料理にも使いやすく安定感のある深型タイプ
「深型タイプ」は台の側面がしっかりと覆われていて、一度に多くの薪を組むことが可能です。そのため火力が大きく、料理に使いやすいというメリットも。また浅型と比べると灰が舞いにくいので、子どもがいる場合などには安心かもしれません。その深さを活かして側面にデザイン性のある「透かし彫り」をすることで、炎がその模様に浮かび上がる様子を楽しめるタイプもあります。
デメリットは風が通り抜けにくいため、着火に手間がかかるという点。また、火を調整する際に薪を組み直しにくいほか、本体の面積が大きいため重量があり、浅型に比べると持ち運びにも手間がかかります。ある程度キャンプや焚き火に慣れている中級者向けかもしれません。