用を足した携帯トイレは持ち帰りが鉄則
登山口にはゲートがあり、Leave No Traceなどの登山時の注意事項の案内パネルがあります。ホイットニー山特有のものとして、Wag Bag(ワグバッグ)と呼ばれる持ち帰り用トイレキットが置いてあります。この山は登山者が多いこともあり、トイレ関連はこのキットを使い、自らから出たもの含めて全て持ち帰るルールです。
ちなみに私の知り合いが、先日ホイットニー山を日帰り登頂しましたが、夜明け前に出発し、クルマに戻ったのが夜の11時だったとのことです。山頂での写真を見せてくれましたが、疲れすぎて立てずに座り込んだ写真でした。アメリカ本土で一番高い山ですので、きちんと準備しても日帰りするには大変なハイキングです。
見応えたっぷりのマンザナー強制収容所見学
ホイットニー山の麓は西部劇の撮影によく使われた場所で、一番近い町であるローンパインには、映画で使用した小道具などを保存した映画博物館があります。最近の映画ではタランティーノの「ジャンゴ 繋がれざる者」関連の展示があります。ここを軽く覗いた後、マンザナー強制収容所の見学に行きました。
第二次世界大戦中に日系移民が1万人近く捕虜とされていた場所です。私がここに来たのは3回目でしたが、今回初めて館内の展示を見ることができました。今からたった80年前に、日系人がどれだけ差別されて、ここでどのように逞しく暮らしていたのかがわかる多くの写真や資料が残されていて、とても見応えがあります。
この後、ちょうどジョン・ミューア・トレイルを終えて下りてきていた別のハイカーと無事合流して、数日間一緒に旅をすることになりました。長距離トレイルを一人で歩いて一回り逞しくなった彼女の土産話を聞きながら、楽しい二日目の夜になりました。【この続きはまた次回に!】