ソトラバ

【連載コラム】「聖地ヨセミテ」に魅せられて vol.18 シエラネバダ最高峰のホイットニー山を拝む

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover


今年は夏の暑さが10月まで続きましたが、シエラの上の方ではもう初雪が降りました。キャビンでは氷点下まで気温が下がる日もあり、寒かったり暑かったりで、着るものが難しい季節です。スタニスラウス国有林では、クリスマスツリーや薪に使う木を持ち帰ることができる許可証の販売が始まりました。冬はもうすぐそこまで来ています。

お祝いを兼ねたシエラ観光でホイットニー山へ

毎年夏にジョン・ミューア・トレイルを歩く方のサポートをしていますが、今年の予定に入っていた女性がご懐妊のため、歩くことができなくなったとの連絡が。カリフォルニアまでのフライトはキャンセルできないという話だったので、折角ですしお祝いも兼ねて体に負担の少ないシエラ観光をしようということになりました。

彼女をピックアップして家で一泊し、ジョン・ミューア・トレイルのゴール、ホイットニー山を拝みにいくことに。ソノラパスを越えて壮大な景色の中、ハイウェイ395をひたすら南下します。ヨセミテやマンモスレイクの山々を右側に見ながらさらに南下し、ビッグパインという小さな町にある、「Copper Top BBQ」というお店に立ち寄りました。外に大きなスモーカーが何台も並べられているバーベキュー専門店で、なかなか美味しいのです。

キャンプ場からホイットニー山の登山口へ

ここからもう一息南に走って、ローンパインという小さな町から西に入り、ホイットニー山に向かう道を進むと、最初のキャンプ地であるローンパインキャンプ場に到着です。出発が遅れたせいで日が暮れてしまいましたが、この辺りは砂漠で空が大きく、暗くなるとプラネタリウムのような星空が広がります。

翌朝、朝日を感じてテントから出ると、昨日は見えなかったホイットニー山が光を受けて輝いていました。しばらく拝んでから朝食を済ませ、早々に登山口観光に向かいます。登山口でも2500m近く標高があるので、そこまでの道のりも絶景です。ちょうど連休だったせいもあり、駐車場も登山口キャンプ場もいっぱいでした。

駐車場では、これから登る人たちが最後の準備をしています。また大きなバックパックを背負ったハイカーが、続々と登山口に向かうのも見えます。その雰囲気を感じると、彼女はさすがに少し悔しそうでしたが、絶対に歩きに戻ってくると決意を新たにしていました。


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