ユーティリティに使える「ミドルカット」
では、気軽に登山が楽しめて、安心感もあるトレッキングシューズを選ぶ場合はどうしたらいいでしょうか。「これらのなかでハイキングや低山に向くのが、ミドルカットとローカットです」(打越さん)
ミドルカットは、ハイカットに比べて足首部分に余裕があるので、歩行しやすくなっています。「ソールは硬めなので岩場でも歩きやすく、一方でフラットな道にも向いています。低山ハイクから3000mクラスの1泊山行まで、ユーティリティ性の高いタイプです」と打越さん。
そして、ローカットは足首部分が露出していて、見た目は通常のスニーカーに似ています。足首部分の保護性はほかの2タイプと比較すると低くなりますが、歩きやすさがメリットで、気軽なハイキングにぴったりです。
このように、トレッキングシューズには形状に種類があって、目的に応じて選択するのがセオリーです。気軽なハイキングに行こうとしているのに、本格派向けのハイカットタイプを選ぶ必要はないわけですね。いいものを選ぶことは悪いことではありませんが、自分にとって不要なスペックや仕様のものは選ばないようにしましょう。
【取材協力】
打越俊浩【プロフィール】
フリーライター。釣り、キャンプ、登山などのアウトドア系雑誌の編集、執筆、撮影を行う。プライベートな山行は、最近では低山が主流。釣りは鮎友釣り、渓流釣り、沖釣りなどを堪能して年間の釣行日数はトータルで30日ほど。