住環境によっては、もはや必需品ともいえる自転車。2020年に国土交通省が行った調査によると、日本国内の自転車保有台数は年々右肩上がりで、2人に1台の割合で自転車を保有していると発表がありました。
スポーツバイクや電動アシスト自転車には専門資格が
さらに注目したいのは、いわゆるママチャリなどの普通自転車の販売台数は減少し、スポーツバイクや電動アシストバイクの販売台数のみが増加しているということ。そんな背景もあり、自転車好きの間で密かに注目を集めているのが、より複雑な整備を可能にする自転車関係の資格です。
高度な整備技術が必要となるスポーツバイクに関する資格が、自転車産業振興協会が立ち上げた「スポーツ自転車整備士」。2級はスポーツ自転車の基本的な点検調整作業を確認する実技試験のみが必要になる資格です。1級は組立や修理など総合的な整備技術を問われ、実技と筆記の2科目で審査されます。
また2013年からの10年間で、出荷台数が30万台近くも増加した電動アシスト車に関する資格が「電動アシスト自転車整備士」。電動アシスト自転車に関する法令や安全規格、店舗でのトラブル対応など総合的な知識を問われる資格で、検定と同日に行われる講座の受講が必須になります。
趣味で自転車整備を学びたい人は「セルフメンテナンス講座」
ただし「スポーツ自転車整備士」「電動アシスト自転車整備士」共に「一般の方は受験できません」と記されており、自転車業界で働いているか認定校に在籍中でないと受験できないよう。趣味のために自転車整備を学びたいのであれば、同じく自転車産業振興協会が開催する「セルフメンテナンス講座」の受講がおすすめです。
こちらは、自転車の使用中に遭遇する様々なトラブルに対処する方法を教えてくれる講座。パンクやチェーンの脱線・切断時や転倒時の対応など、様々なケースに対応して体験型で講義してくれます。仕組みが複雑で、自分で調べただけでは意外とわかりにくい自転車のセルフメンテナンスを身につけるにはピッタリかもしれません。