登山やクライミングなど、自然と相対する「山のアクティビティ」を極めるには、奥深い知識と経験が要求されるもの。実は山に関する資格や検定は数多く存在します。アクティビティの質を向上させてくれるかもしれない、様々な資格をチェックしてみましょう。
山を知るほど山が楽しめる「山の知識検定」
一般社団法人「日本山岳検定協会」が主宰する「山の知識検定」は、2011年に創設された検定で通称「ヤマケン」と呼ばれています。山の知識を深め、楽しい登山と事故のない安全な登山を楽しむために設立されました。資格のランクは、ブロンズ・シルバー・ゴールドと3段階に分かれています。
出題内容は、山を安全に楽しむための装備や怪我をした際の対応方法、山の気象に関する基礎知識など。実技試験はなく、マークシート回答方式の筆記のみの試験となります。山の名前の歴史や由来も出題されるため、山をこれから楽しみたいという方にも取り組みやすいのではないでしょうか。
実技試験あり! 山のガイドスペシャリストに挑戦
公益社団法人「日本山岳ガイド協会」では、「山岳ガイド」や「スキーガイド」など様々な山岳系のガイド資格が取得できます。こちらはかなり本格的な試験が課されているのが特徴。例えば山岳ガイドの場合は「体力・適性試験」があり、合格しないと筆記試験に進むことができません。
他にも、自然や歴史、民俗などを解説するガイドをおこなうことができる「自然ガイド」や、登山のガイドをおこなうことができる「登山ガイド」などの資格があります。「登山ガイド」はあくまで登山道が示されているコースに限定されますが、「山岳ガイド」の資格では「通年の国内山岳と縦走路のある岩稜コース」などより対象が広範囲に。
それぞれの資格に「ステージⅠ」「ステージⅡ」などのランクもあり、本格的に山に関わりたい、山についての仕事に就きたいという人にはおすすめの資格です。