バイクでのツーリング中、ライダー同士がすれ違う際にピースサインや挙手などで交わす挨拶「ヤエー」をご存じでしょうか? ヤエーを知らない方でも、もしかしたらすれ違うライダーからヤエーをされているかもしれません。今回は、ヤエーの意味や注意点などについて解説していきます。
ヤエーの発祥はイエーの打ち間違い?
ヤエーは「日本二輪車普及安全協会」のサイトでも紹介されているほど普及している文化です。もともとライダー同士が手を使ってコミュニケーションを取ることはおこなわれており、ヤエーもそんなハンドサインの一部。ヤエーという呼び名の発祥は、ネット掲示板のバイク関連スレッドで、挨拶のハンドサインという意味で使った「Yeah(イエー)」のスペルを、「Yaeh(ヤエー)」と打ち間違えたところから広まったという説が有力です。
ヤエーのやり方は自由で、片手でのピースサイン以外にも、ガッツポーズや親指を立てるなどさまざま。ヤエーには単なる挨拶だけでなく、「道中お気をつけて」という意味も含まれています。ライダー同士がお互いの安全を願いつつ、気軽に交流できる手段として好まれているようですね。
安全第一! ヤエーをおこなう際の注意点
知らない人同士でもライダーとしての絆を感じられるヤエーですが、ヤエーをおこなう際には注意点もあります。まず、カーブ中やクラッチ・ブレーキ操作中は避けましょう。理由はもちろん、安全運転を優先するため。ハンドリングが必要な場面や、バイク操作に集中すべき場面で片手を離すことはおすすめできません。
また、相手にとって余裕のある距離でサインを出すことも気を付けたい点です。挨拶をされたら返したいと思うもの。急にサインを出すと相手を慌てさせてしまい、事故につながる恐れもあります。相手の安全を願う挨拶で事故を起こしては本末転倒なので、無理なヤエーは避けましょう。