すでに水上アクティビティとして定番となった「SUP(STAND UP Paddleboard)」は、サーフボードのような大きめのボードの上に立った状態で、パドルを漕いで水面を進んでいくアクティビティです。湖や海が近くにあるキャンプサイトではSUPが体験できる施設も多く、気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで今回はSUPの種類について紹介します。
持ち運びのしやすさなら「インフレータブルボード」がおすすめ
SUPを体験するためになくてはならない「ボード」には、いくつかの種類が存在します。まずは、仕組みによって分けられる「ハードボード」と「インフレータブルボード」の2種類について説明しましょう。
まず「ハードボード」は一般的なSUPで、名前の通り表面が固い素材でできたボードです。使われる素材は木や竹、カーボンや樹脂などで耐久性があり、長持ちするのがメリットです。また剛性が高いため、長距離の移動やスピードを出す移動に向いているボードといえるでしょう。ただし本体を折りたたむことができないため、運搬や保管がし辛いといったデメリットがあります。
一方「インフレータブルボード」はビニール素材でできていて、空気を入れて膨らますタイプ。空気を抜くとコンパクトに折り畳めて、空気を入れるとしっかりと固くて丈夫なボードに変身します。空気が入っているので浮力が高く、持ち運びが便利なのがポイント。ツーリング向けとして初心者にもおすすめですが、岩や貝殻などで穴が開くなどパンクの恐れがあるのがデメリットです。
使う目的によっても選ぶボードは異なる
ボードの形状では、主に3つのタイプに分けられます。まず1つ目は、全体的に細長い形の「レースタイプ」。先端が細く尖った形状をしているので抵抗が少なく、直線でのスピードが出やすいのが特徴です。ただし、細い形ゆえに安定性が悪く、バランスを取るのは簡単ではありません。ターンもしにくく、上級者向きといえるでしょう。
レースタイプよりも幅広で、サーフボードのような形をしているのが「ウェーブタイプ」です。“ウェーブ”と名前にある通り、波に乗りやすい形状をしているのが特徴。とはいえ波乗り専用というわけではなく、クルージングを楽しみたい人にも適しています。