登山は自然を満喫できるだけでなく、登りきった時の達成感がクセになる方も多いのではないでしょうか。しかし平地での歩行と比べて体にかかる負担が大きく、正しい歩き方を身に付けないと疲労が溜まりやすくなります。そこで今回は、登山の際に疲れにくくするための基本的な歩き方について紹介します。
上半身をまっすぐにキープする
登山中の基本姿勢は、頭から背中にかけて上半身をまっすぐにキープすること。しかし、傾斜のある山道では、地面を見て歩くるのでどうしても猫背になりがちです……。そんな時に意識してほしいのが、2~3歩先を見て目線を上げて歩いてみてください。そうすることで上半身をまっすぐにキープしやすくなり、体のバランスもとりやすくなります。余計なエネルギーを消費しないため、疲労を軽減できるはず。
また登りの角度がきつい場合には、やや前傾姿勢を意識し、踏み込んだ足に徐々に体重を移動させながら登りましょう。
足の運び方と着地のポイント
平地での歩行と異なり、登山では歩幅を小さく細かく歩くと負担が少なくなるのでおすすめ。大きな歩幅で歩くと一歩ごとにかかる負担も大きくなり、疲労が溜まりやすくなります。
また平地では歩く際にかかとから着地することが一般的ですが、オフロードの山地の場合は靴底全体で地面に着地することを意識しましょう。足の一部だけに負担がかかることを避けられます。段差を登る際にも、支える足は「つま先立ち」にならないように注意。疲れにくくするためには、足裏全体を地面につけたまま支えることがポイントです。