アウトドア好きの人は、「シャリバテ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。今回は登山やハイキングなどで起こりがちなシャリバテについて、その原因と対策をまとめてみました。
エネルギー不足はアウトドアの大敵
「シャリバテ」のシャリとはご飯のこと。エネルギーが足りずにバテてしまうことを指す登山用語です。登山だけでなく、距離が短いハイキングでもバテて思うように体を動かせなくなったり、足が上がらず転倒してしまうことも。最悪の場合命に関わる状態になってしまうこともあるのですが、起こりやすいものなので注意が必要です。
ハイキングや登山では長時間動き続けるので、普段の生活よりもはるかに多くのエネルギーを必要とします。そのため糖質不足によって低血糖の状態になるのがシャリバテです。身体を動かすためのエネルギー源は大きく分けて2つ。1つ目は筋肉に蓄えられた糖質、2つ目は脂肪として蓄えられた脂質で、糖質→脂質の順に有酸素運動によって消費されていきます。
シャリバテは予防できる
なってしまうと厄介なシャリバテですが、食事をしっかり摂ることで予防することができます。糖質は脂質に比べて体内に蓄えることができる量に限りがありますが、一気に摂りすぎると血糖値の乱高下を招く恐れがあります。そのためハイキングの数日前からご飯やうどんなどの炭水化物を中心に摂って体内に貯めておくことが大切。つまりアウトドアで朝が早いからと朝食を抜くというのは絶対にNGなのです。