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入山期間のリミット迫る! 中禅寺湖を見下ろす急登続きの「男体山」登山を満喫

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インスタポイントに困らない男体山頂

山頂には二荒山神社奥の院。無事の登拝に感謝し、無事の下山を願います。奥宮の西側には二荒山大神の御神像が置かれています。多くの登山者を温かく迎え、送り出してくれます。

二荒山大神の御神像

男体山といえば、のインスタポイントの剣・御神剣は奥宮右手の社務所前を通り過ぎた先の岩場にあります。切先を天に向けた剣は、歴史を辿ると1877年に鉄製で寄贈されたそうですが、2012年に剣の根元が腐食しているとのことで、以後神社倉庫に保管されることになったそうです。後日、県内の篤志家の方からステンレス製の剣が奉納され、現在に至っています。晴天であれば青空を、その刀身に写し込む姿を見ることができるはずです。

ステンレス製の剣

豊富な言い伝えが残る男体山は当山の楽しみに溢れる

男体山は霧降高原山域の女峰山と対をなし、その間に大真名子山、小真名子山で峰をつなぎ、男体山の北に独立する太郎山と1男2女の日光ファミリーを形成していると言われています。ドーンと構えた山容は、確かに頼もしき父を感じさせるものがあります。

男体山と対をなす女峰山

また、男体山にはいくつかの伝記が残っていますが、そのひとつに男体山と群馬県の赤城山との戦いがあります。それぞれが大蛇と大ムカデに化けて戦ったことになっているそうですが、原因は中禅寺湖の所有権。お互いが「俺のもの!」と言い争ったのでしょうか。その闘いの場がお馴染みの戦場ヶ原です。ちなみに勝者は男体山と決着はついているそうです。そういえば中禅寺湖に男体山が寄り添っているようにも見えますね。

戦場ヶ原からの男体山

そんな伝説を振り返りながら山頂からの眺望を楽しみに、閉山前の紅葉登山はいかがでしょうか。現存する最初の登頂記録は782年だそうです。記した人物は空海とのことです。