日光といえば中禅寺湖。その北岸に聳えるのが標高2486mの男体山です。日本百名山の一座でもあります。晴れた日には中禅寺湖の湖面と男体山の雄々しくも美しい山容を眺めることができます。男体山の噴火活動により、日本を代表するこの湖が誕生しました。
観光地の日光は男体山が作り上げたと言っても過言ではないでしょう。1年中、多くの観光客が訪れる日光ですが、男体山だけは入山期間が限定されています。ここ数年は4月25日〜11月11日が登拝期間とされているようです。男体山は、山そのものが御神体です。紅葉に賑わう季節の終わりとともに閉山が迫ります。
二荒山神社で登拝料を納めて山門すぎて1号目
霊峰・男体山への登山道は南北の2本ですが、中禅寺湖側の二荒山神社登山道がメインで、ほぼこのルートを使うことになります。北側の志津峠ルートは、登山口へのアプローチが不便きわまりなく、クルマ利用がマストになります。その上で登山者駐車スペースから1時間半の林道歩きが待っています。ちなみにその志津峠ルートの反対側には、同じく日光連山の大真名子・小真名子への登山ルートが口を開けています。
二荒山中宮祠登山受付で入山の届けと登拝料(1000円)を納めるとお守りをいただけます。男体山への登山は午前6時から昼の12時までの受付となっています。およそコースタイムで4時間弱。下山で2時間半強を考えると、安全登山のためには致し方ないかと思います。
地味にハードな登山道は振り返れば中禅寺湖
登拝口から山門をくぐると石段が待ち構えています。石段を登り終えて木段の先に男体山一合目と彫られた石碑があります。鬱蒼とした樹林帯を登り三合目で、林道と合流し、四号合目までは工事関係車両が走る林道をつたいます。ここから本格登山が始まります。
男体山の登山道は急登ですが、八合目まで続く各合目が休憩ポイントともなるのでペースは作りやすいかもしれませんね。岩が折り重なる登山道ですが、リュックを下ろして休むにはむしろ都合が良かったりしそうです。時折振り返れば木々の間に中禅寺湖。紅葉の盛りの登山では対岸の中禅寺湖南岸に聳える社山の彩りを堪能しながらの贅沢登山になるでしょう。
八合目には別宮となる滝尾神社が祀られています。岩の間に設置された小さな祠が目印です。八号目を過ぎ行きてから男体山頂までが、また長いので気合を入れ直して挑みます。