プチクライミング気分が楽しめるスリリングな岩場
切り立った岩が、まるで梯子のように見えます。幅が狭いので、一人ずつしか登れませんが、「梯子」と呼ばれるだけあって、ちゃんと手がかり足がかりがあって、楽しく登れます。
両手両足をフルに使って登ります。背後を振り返ると、高度感もなかなかのもの。
この周辺は、「ボルダー」と呼ばれる巨岩がごろごろしているエリアです。
今でこそ、街中のあちこちにボルダリングジムがあって、手軽なアーバンスポーツとして親しまれているボルダリングですが、本来はこういう自然の中にある大きな岩を登って楽しむもの。このエリアは、日本におけるクライミングの黎明期に、人気のボルダーエリアとして多くのクライマーが通ってきた歴史を秘めています。
ちなみに、「日本の近代アルピニズム発祥の地」はここ六甲山で、その頃に西洋風の登山が行われたエリアが「ロックガーデン」と呼ばれています。
たくさんの巨岩が点在していて、まるでボルダーの迷宮のような雰囲気。もちろん、ちゃんとした登山道もあるのですが、久々に来た筆者はすっかりルートを忘れてしまっていて、ちょっとさまよってしまいました。
かつて、ボルダーエリアとして人気を博した頃から、たくさんの踏み跡が錯綜していて、それらをウロウロとさまよいながら探索するのもまた楽しいんですけれど。 【岩の間をくぐり抜けて突き進む! 六甲山地「荒地山」を登る】へ続く。