ソトラバ

立山連峰と後立山連峰の絶景が待っている! 壮大な北アルプス稜線歩きで人気の鹿島槍ヶ岳をピークハント

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

山荘テント場から続く絶景ロードを堪能して南峰に

テント場を抜けて鹿島槍ヶ岳に歩を進めると前衛峰となる布引山(標高2683m)に取り付きます。この布引山への行程が意外に難儀かもしれません。ガレ場の登りは約1時間半弱のコースタイム。ただし、山頂に立てば名高き百名山に引けを取らない眺望で、先般の山荘テント場のそれよりも秀麗眺望な360度パノラマです。北方に鹿島槍ヶ岳の双耳峰の姿を捉えます。さらに1時間先の南峰頂上へ臨む背中を押してくれるものがあります。

布引山頂から見る立山連峰

布引山から鹿島槍ヶ岳への登りはややザレですが、危険な箇所もなく頂へと導いてくれます。山頂は存外に広く感じられるかと思います。南峰からは五竜岳、白馬鑓、白馬岳を北直線上に捉え、その先に朝日岳の飛騨山脈の壮大な道行きを見ることができます。そして西側には立山連峰。岩の殿堂・剱岳に圧倒されます。

鹿島槍ヶ岳から峰を連ねる五竜岳〜白馬方面

鹿島槍ヶ岳はこの南峰に加え、北峰を天空に揃えていますが標高では南峰が約40mほど高く、南峰との往復で1時間の行程ゆえ下山時間次第では、北峰へのアタックは見送ることも考慮しましょう。また北峰への道行きは、それまでより難度が上がります。ただ、五竜岳へ向かう八峰キレットの圧倒的なまでの峻険な岩稜を見下ろすことができ、それはそれで見応えがあるのは確かです。

鹿島槍ヶ岳山頂から信州側に広がる雲海

扇沢〜鹿島槍ヶ岳南峰往復全行程で20km少々で約15〜16時間。標高差にして2500m前後のタフな行程ですが、コース上にはクサリ場などの危険箇所はありません。短い北の山々の夏〜秋の絶景登山を予定してみてはいかがでしょうか。

大阪オートメッセ2025