暑い季節は、汗ばんだ状態が続いてしまいがち。湿度が下がらないと汗もなかなかひかないので、べたべたと不快な状態で過ごすことも多くなってしまいます。
最近は携帯用の扇風機や、即効性のある清涼剤も出回っていますが、着用している衣類から清涼感を得られれば、一番の解決策に。そんな、汗に悩まされる季節を爽やかに過ごせるアイテムが、モンベルの「KAMICOシリーズ」です。
日本古来の紙の衣服の清涼感を生かした素材
KAMICOは漢字では「紙衣」と表記する、平安期に着用されていた日本古来の衣服のこと。当時は美濃や越前といった和紙の産地を中心に、和紙を張り合わせた「紙布」や和紙を用いた「紙糸」から、衣服が作られていました。
肌触りがしなやかで吸湿性が高く、着心地は爽快。日本の気候風土に適した衣服で、武士から町人まで幅広く着用されていました。
モンベルの「KAMICOシリーズ」も、繊維の通気性や肌との接点の少なさといった、この紙糸の特性に注目。さまざまな繊維をプラスした新素材「紙糸プラス」を用いた衣類を展開しています。
特に研究を重ねた点が、紙糸とほかの繊維との配合比率。例えばシャツやパンツに使う生地には、紙糸に3割から5割のコットンを合わせ、清涼感を提供しつつ着心地を向上させ、手入れもしやすくしました。
ほかにも普段着やタウンユース、アウトドアや登山など、用途に応じた配合比率により、着やすさや動きやすさ、耐久性が考慮されています。