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数十年に一度だけ咲く珍花、突如中央分離帯に咲く「アオノリュウゼツラン」が横浜の新名所に!

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夕方のニュース番組で街のニュースとして取り上げられ、横浜の新名所になりつつある環状2号線のリュウゼツラン。6月中旬に咲いてから日本は梅雨入り。梅雨明けの7月中旬から、いよいよ本格鑑賞気分で近隣の市民の方々が訪れています。数十年に一度きりの開花と聞けば、今年は当たり年なんでしょうか? 全国でも似た話題で賑わっているようです。

中央分離帯で天高く咲くリュウゼツラン

話題の振り出しは数十年に一度しか咲かないという希少性と、そもそもなぜその場所に? という意外性ではなかったかと思います。それほどにネタに溢れたのが横浜市港南区に咲いたリュウゼツランです。正式にはアオノリュウゼツランです。そして場所は公園でもない路線バスも走る横浜環状2号線、上永谷駅入口交差点の中央分離帯です。雑草が野放し状態の中央分離帯の植え込みに咲いています。

名前にランが付いてもランではない多肉植物

ここでリュウゼツランについて説明しておきます。原産地は中央アメリカで、メキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生するほか、食用・繊維作物、あるいは観賞植物として広く栽培されているそうで、なんとなくサボテン? な植物に感じますが、やはり多肉植物の仲間のようです。名前にランが付いていますが、ラン科の植物ではないそうです。

そして正式名のアオノリュウゼツランについては、もちろんリュウゼツランの一種で本来はアオノリュウゼツランこそ本家リュウゼツランなのだそうです。で、本家が名乗れずに余計な「アオノ」の3文字を冠している理由は、日本に先に輸入されたのが本家でないリュウゼツランで、そちらが本家の名前を使用してしまったためだそうです。ややこしい話で申し訳ありません。本家と本家でない方の違いは、葉に斑模様が入っているかいないかだそうです。アオノリュウゼツランには斑が入っていません。

アオノリュウゼツランは数十年かけて成長し、一度だけ花を咲かせて枯れてしまうそうです。葉から茎が生えその茎(花茎)が成長し、高さ数m〜10mに及ぶ高さまで成長します。横浜の個体は5〜6mほどに成長しているようです。花は下の方から咲き始めるのが特徴だそうです。ちなみにリュウゼツランの名の由来は花ではなく、葉の方で、葉の縁にギザギザがついているのですが、その様が竜の舌に似ているということからのようです。