山頂に突如現れる窪みに悲しい歴史あり
旧陸軍防空監視所は昭和17年の米爆撃機による本土初空襲により、空の守りとして『民防空監視隊』が組織され、山梨県には甲府、大月、南部に監視隊本部が置かれました。大月市ではおむすび山が適地とされたようですね。監視哨は三交代で昼夜を分かたず空の守りについたそうです。
『民防空監視隊』は敵機の目視監視と壕内からの航空機の飛行音の聞き分け、飛来する飛行機の種別、飛行方角を探るのが任務だったそうです。
残念ながらおむすび山の監視所設置について、多くの記録は消失してしまっているとのことですが、山は黙して語らずとも、里に住む方々の受難を私たち登山者は胸に留めておくようにしたいものです。カタクリの群生は平和への祈りかもしれません。決して摘み取ることもなきようにしたいものですね。