蒼い海と青い空が代名詞と言える沖縄。ビーサンとTシャツ、アロハでオールオッケーのように思い込んでおりますが、じつは意外に山も多いのです。いずれも標高300〜400m級の低山ばかりではありますが、四方を海に囲まれた海抜ゼロ地帯から始まる400m標高の山頂は、大パノラマ必至の絶景が待っています!
登山ルートは快適ハイキング、本線外れルートは途中撤退
名護市を代表する標高345mの名護岳。沖縄在住の知人から是非にと勧められ、国道58号を北上します。沖縄では地図上東側を太平洋側、西側を東シナ海と呼んだりするようです。なんとなくスケール感が違いますね。本島を南北に走る幹線道路の国道58号線は、恩納村からはリゾートホテル密集地でもあります。
そんな東シナ海を望むビーチリゾート感溢れる58号線から71号線に乗り、一転して商業生活圏な名護市へ。その名護市を通過すると再びビーチリゾートパラダイスな本部町のホテル群が展開します。名護岳へは市内を北方の名護城公園方面にステアリングを切り、急坂を走り上がりビジターセンターへ。同駐車場にレンタカーを置き階段を登りますが、登った先に大駐車場がありました。駐車場奥には立派な3階建ての展望台。この展望台からの眺望は東シナ海の大海原。後に知ったことですが、同ビジターセンターおよび駐車場は名護城公園の一角のようでした。
展望台から先に続く舗装路は県道18号。アスファルト道脇に登山口があるというのもなかなかにシュールです。名護青年の家の標識板が割れ、名護で終わっている案内を名護岳だろうと見当をつけて入山します。別の標識にはAコースと書かれていました。
嘉津宇岳もそうでしたが、沖縄らしく登山道の森はシダ系の樹木が幅を利かせ、慣れ親しんでいる山の息吹とは違います。登山コースと呼ばれるルートは整備され、嘉津宇岳のような尖った岩や石はなく、登山目的でなく立ち寄った観光客でもスニーカーでも登っていけるルートです。
途中、南展望台と書かれた標識に従って本線ルートを外れてみました。海が見えるかしらと目指しましたが行けども展望台に行き当たらずで、アラートを感じ途中で撤退することに。10分ほどロスしてしまいました。元のルートに戻り、整備されたコースに従って名護岳山頂です。あとでパンフレットで確認したところ、南展望台に回ると、別のルートでほぼ元の駐車場近くまで戻らされるようでした。