ソトラバ

初めて登る月山に期待が膨らむ! ご褒美は「月山のゼブラ模様」残雪のなか一歩一歩進む月山登山ルポ

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

いよいよスノートレッキング開始

リフト上駅から上部はほぼ雪に覆われています。朝からよく晴れて日差しが降り注ぎ、雪による紫外線の乱反射がきつい。樹林がないので木陰もなく、日焼けリスクはかなり高い状態。

月山スキー場

冬山登山でも紫外線対策はマストなのですが、初夏の場合は冬に比べて紫外線量がかなり多いので、注意が必要です。女子たちはせっせと日焼け止めを塗り、庇(ひさし)の深いハットと「ヤケーヌ」というフェイスカバーで完全防備する人も。

フェイスカバーの女性

雪質は、ザクザクの濡れザラメ。滑り止めなしでも歩けなくはないですが、念のためチェーンスパイクを装着して登ります。トレッキングポールには、雪用のスノーバスケットを付けました。

チェーンスパイク

もっと気温が低くて、雪が固く凍結している場合は、前爪のあるちゃんとしたクランポンが必要なのですが、事前に気温の予報と現地情報を確認して、今回はチェーンスパイクを選択しました。まずは、1670mの姥ケ岳を目指して登ります。

雪面とハイカー

最初のピーク・姥ケ岳までは、わりと傾斜があります。落ちて死ぬようなところではないですが、滑り止めを付けていなかったら、ちょっと緊張しそうな雪質。しかし、周囲には雄大な眺望が開け、景色を見ていると、テンションが上がります。

背後に朝日連峰

ところで、不思議なことに、姥ケ岳から先の稜線には、雪がまったくないのです。完全に別世界になります。そして、ササとハイマツが生い茂ったなだらかな尾根の向こうには、白い雪に彩られた鳥海山の雄姿が……! カッコいい!

残雪期ならではの山の景観を楽しみながら、いよいよ月山の山頂を目指します。

前方に鳥海山