放蝶園での楽しみ方とは
昆虫館のハイライト、放蝶園の楽しみ方について教えてください。
「野外ではなかなか蝶に近づけないと思いますので、行動観察をするのにうってつけです。例えば、花の蜜を吸う様子を観察するだけでもいろんな発見があると思います。好きな花や好きな色、落ち着いて蜜を吸うものもいれば、せわしなく飛び回りながらのもの、蜜を吸う口吻の長さも違います。なかには花には全く来ないものなど、種ごとに特徴があるので、じっくり観察してみると楽しいですよ」(清水副館長)
自然の中で舞い飛ぶチョウや幼虫を探しながら歩くのはとても楽しそう。でも、天気が悪い梅雨時や、気候条件がきびしい季節には、昆虫館の存在はありがたいですね。昆虫館でいろいろ学んでから、野外へ出かけるというのもいいかもしれません。
【取材協力】
■清水聡司
箕面公園昆虫館副館長。箕面公園昆虫館に放蝶温室ができた1992年からチョウの飼育担当として18年間勤務。その後ぐんま昆虫の森、足立区生物園を経て現職に至る。2012年からNHKラジオ「子ども科学電話相談」の昆虫担当回答者。著書に『かんたん識別!身近なチョウ』(文一総合出版・共著)、『スゴイ!がいっぱい ふしぎな昆虫のせかい』(repicbook)など。
■箕面公園昆虫館
https://www.mino-konchu.jp