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酒好きが選ぶ「焼肉」に合うお酒とは? 青空の下で嗜む酒とお肉のコラボの最適解を検証

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  • 焼肉と酒
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青空の下で焼肉するときに欠かせないのは、もちろんお酒。右手にはよく焼けた肉、左手にはキンキンに冷えた生ビールのジョッキ。で、照りつける太陽の方に向かってジョッキを高く掲げ、おもむろに口を近づけていってグイグイと流し込む。

ビール飲みたし~、という感情に喉の筋肉の動きが追いつかず、口の両脇からは泡がダラダラとこぼれ落ちる。Tシャツの胸元はびしゃびしゃ。でも、野外だから気にしない。どうせすぐ乾く。

こんなシチュエーションで飲むビール、最高に決まってますよね!

……と、思わず断定しそうになりましたが、実際のところはどうなんだろう。本当にビールでいい? たとえば居酒屋での飲み会でも「とりあえずビール」という不動の呪文が全国各地で唱えられていて、みんな迷うことなくビールを選んでいる。だから、焼肉の現場でもそれがそのまま適用されて、ごく自然にビールが選ばれている。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?

焼肉に合うお酒を探ってみようー!

野外で肉を焼いたり、野外でアルコールを飲んだりするのは、日常で食事を摂るのとは意味が違います。生命維持のための食生活を超えた、特別な楽しみなのです。ならば、もっといろんな可能性を追求してみたいじゃないですか! ま、世間はそれを「酒飲みの道楽」と呼ぶわけですが。

さて、例によって彩湖・道満グリーンパークに来ています。このバーベキュー場で、今回は焼肉を楽しむわけですが、もちろんお酒もいろいろ用意してあります。

とりあえずはビールからいってみましょうか(あ、無意識に自分も呪文を!)。繰り返しになりますが、焼肉とビールの組み合わせは鉄板です。焼いたのは網だけど、鉄板です。

今回、焼肉のために用意したのは赤身とサシのバランスがいいと言われるアンガスビーフ。これがまたビールに合う! いや、逆かな。ビールに肉が合うんじゃなくて、よく焼けた肉にビールが合う! と言わなきゃいけない。

誰もが口を揃えて「焼肉にはビールでしょ」と言うのは、やはり肉の脂をビールの清涼感が洗い流してくれるからだと思うのです。いざ、それを実行してみると、皆さんのおっしゃる通りだよなあと、ビールの威力を再認識。肉→ビール→肉→ビール→肉→ビールの無限ループで、箸とグラスが止まらなくなります。

シュワシュワ系のドリンクが焼肉に合うのは真理

ビールは美味い。そこに疑問を挟むつもりはございません。でも、ぼくは日常でビールを飲むことは滅多にないんです。なぜならツーフー、痛風だから!

だいたい毎日のようにお酒は飲んでるんですけど、飲むのはほとんど焼酎。それをホッピーか酎ハイにしています。厳密に言うと、痛風の原因となるのはビールに多く含まれるプリン体よりも、アルコールを摂取する行為自体の方が問題なんですが、そのことはいまはそっとしておいてください。

で、ホッピーも酎ハイも、ビールと同様にシュワシュワ系のドリンクですから、これまた焼肉にも合うんですね。ぼくが普段好んで飲むのはプレーンな無味無臭の酎ハイなんですが、焼肉をする場合ならレモンサワーとかグレープフルーツサワーなどの柑橘類系のものを選べば、その清涼感が脂っこい焼肉のうまさをより一層引き立ててくれるでしょう。

いずれにしろ、焼酎は様々な割り材で自分好みのお酒を作れるので、とても使い勝手がいい。友達同士が集まって野外バーベキューをするときにも、ぜひ用意しておきたいお酒と言えるでしょう。

陽の出ているうちから日本酒という冒険

バーベキューに限らず、いまは街中でも昼飲みが流行ったりしているようですが、そうした場合に飲まれるお酒の主流は、やはりビールやサワー類のライトなもの。朝からいきなり日本酒を飲み始める人はなかなかいません。

ぼくは同業の友人と「せんべろ古本トリオ」というユニットを組んでいて、朝から酒場と古本屋をハシゴするという遊びをよくやっているんですが、そのメンバーのひとりが、ちょいちょい昼から日本酒を飲んでるんですね。あれには恐れ入ってしまいます。さて、焼肉に日本酒は合うのかという問題。ぼくは日本酒を飲んだ翌日は二日酔いになりがちなので、滅多に日本酒は飲みません。だから、あまり日本酒のことを考えたことはなかった。でも、今回編集のM嬢が用意してくれた純米吟醸酒を焼肉に合わせたら、これが予想外に美味しかったんですね。

調べてみると、日本酒はグルタミン酸、肉類はイノシン酸だから、このふたつを合わせると旨味の相乗効果が得られるんだそうです。ラーメンで言うところのWスープみたいなもんでしょうか(ちょっと違う)。