同じ九番山頂の倉岳山との縦走のススメ
高畑山へはJR中央本線・鳥沢駅から小篠集落を抜け、小篠貯水池の脇を進み、石仏のある分岐から穴路峠を廻るオシノ沢ルートと、先述の仙人小屋跡地を通る直登ルートの2つがあります。または同じ九番山頂の倉岳山からの縦走ルートと、鳥沢駅とは山を挟んだ反対側の上野原市・浜沢からの入山ルートとなり、倉岳山経由となります。マイカー派の方なら、こちらの浜沢にあるバス停の駐車スペースが利用できます。
仙人小屋跡地までは比較的穏やかな傾斜の登山道です。苔むす穏やかなオシノ沢のせせらぎに耳を傾けながら進みます。石仏の分岐を右手に進みます。ほどなくして仙人小屋跡地。なんとなくですがフラットなプチ広場風ではありますが、それも仙人伝説を聞きかじっているからこその先入観がもたらすものかもしれません。
仙人小屋跡地をやり過ごしてから斜度は険しくなっていきます。つづら折りの急勾配のタフロードを経て標高982mの山頂に飛び出ます。山頂は決して広いとはいえず、ベンチもありません。南側に富士山の眺望はあります。
道志山系の御正体山と杓子山で作り上げる十二単をまとった富士山を見ることができます。ただ、あいにくの木立で富士山の美しい稜線に枝がかかりまくるかもしれません。可能ならば、隣の倉岳山との縦走で、富士山眺望の比較を楽しんでみてはいかがでしょうか。