公共交通機関での百蔵山登山で利用する中央本線・猿橋駅の駅名にもなっている猿橋。日本三奇橋に数えられる景勝地で、季節を問わずに多くの観光客が立ち寄るスポットです。橋下を流れる桂川は百蔵山登山口への途次にある橋のたもとを流れてもいます。中央自動車道の橋脚など近代建築の粋もこうべを垂れる「はね木」の技は、何度見ても見惚れてしまいます。
橋脚形式を採用しない挿し木の「はね木」による独特の形状
日本三奇橋とは大月市によると、この猿橋に加えて山口県岩国市にある錦帯橋と長野県木曽郡の木曽の桟(かけはし)としています。橋脚を使わず、両岸から張り出した四層の「はね木」で支えられているのが最大の特徴です。
全長約29mの猿橋ですが、桂川の岸の岩盤に穴を穿ち、はね木を斜めに差し込み川の上に突き出して、その上に同様にはね木を差し込んでいく四層構造のはね橋となっています。この四層のはね橋の上に板を敷いて橋脚のない橋が構築されています。