お酒が格別に旨くなる! お手軽なアウトドア体験「チェアリング」の魅力とは

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

チェアリングは公共のルールを守ってこそ

今回ロケに使用させてもらった彩湖・道満グリーンパークでは、バーベキュー用のコンロもテントも椅子もテーブルも、すべて用意してある至れり尽くせりの場所です。それはそれでありがたい。

でも、バーベキューを終えてすべて撤収・返却したあとに、「まだちょっと飲み足りないな……」なんて思ったらどうしましょう? ぼくは思ってしまったんですよ。だけど、心配はご無用。現場に椅子まですべて用意されていることを知らなかったぼくは、自宅からチェアリング用の椅子を担いで来ていたのです!

チェアリングのいいところは、自分が「いい景色!」と感じたところに椅子を設置すれば、たったの5秒でそこが特等席になることです。

このとき気をつけないといけないのは、そこが勝手に椅子など置いていい場所かどうかを確認することです。公園などによっては立ち入り禁止の区画が設定されていることもあるし、公共の場所のように見えて一部が私有地だったりすることもある。

そもそも飲食禁止の場合だってありますし、仮に飲食はOKだったとしても、公共の場所でお酒を飲んでいる人たちを見るのを不快に感じる人だっているのです。

チェアリングは、ゴミを出さない、必要以上に騒がない、他の人の迷惑にならない──考えてみればどれも当たり前のことなんですけど──、そういうルールを守れる人だけが楽しめる、大人の遊びだと言えるでしょう。

【著者プロフィール】
■とみさわ昭仁(とみさわ・あきひと)
1961年東京生まれ。フリーライターとして活動するかたわら、ファミコンブームに乗ってゲームデザイナーに。『ポケモン』などのヒット作に関わる。2012年より神保町に珍書専門の古書店「マニタ書房」を開業。2019年に閉店後は、再びフリーライターとして執筆活動に入る。近著に『レコード越しの戦後史』(P-VINE)、『勇者と戦車とモンスター』(駒草出版)など。

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