究極のキャンプ飯ここにあり! 焚き火の炎で豪快に「本格パラパラ炒飯」をつくってみた

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

仕上げに何を加えるかで味は激変する

味がバッチリ決まったら、最後は仕上げです。YouTubeでプロの炒飯づくり動画を見ていると、ほぼ必ずみんなやっているのは、醤油の回しがけ。中華鍋の鍋肌に少量の醤油を回しがけして、それが蒸発する瞬間に炒飯をふたたび撹拌して、醤油の香ばしさをまとわりつかせるのです。これをやるとやらないでは、かなり仕上がりに違いが出ます。ただし、量が多すぎると塩っぱくなっちゃうので注意。

仕上げにはもうひとつあって、日本酒の回しがけ。これは風味がよくなる効果もあるけど、パラパラになりすぎた炒飯をしっとり炒飯に変えてくれるという利点もあります。まあ、パラパラが好きな人はこれも無理してやらなくていいでしょう。

あとは、最初の工程に戻りますが、サラダ油ではなくラードや米油を使ったりする人もいるし、うま味調味料のかわりに味覇(ウェイパァー)を使ったりもします。それは各自のお好みでどうぞ。

というわけで炒飯が完成。不慣れな人は5~6分はかかるでしょうか。でも、慣れてしまえば3分程度でこれらの工程は全部いけます。では、さっそくみんなで食べてみましょう。

この日は編集スタッフ二人の他に、我が家の食いしん坊お嬢さんも同行したのですが、みんな大喜びで食べてくれました。自分で食べてみても、うん、これは過去イチの出来栄えです!

ギターを抱いた渡り鳥ならぬ、中華鍋を背負ったバーベキュー。ちょっとお荷物にはなりますが、ちゃんと育てた中華鍋を持っている人は、いちどくらいはチャレンジしてみるといいでしょう。

【著者プロフィール】
■とみさわ昭仁(とみさわ・あきひと)
1961年東京生まれ。フリーライターとして活動するかたわら、ファミコンブームに乗ってゲームデザイナーに。『ポケモン』などのヒット作に関わる。2012年より神保町に珍書専門の古書店「マニタ書房」を開業。2019年に閉店後は、再びフリーライターとして執筆活動に入る。近著に『レコード越しの戦後史』(P-VINE)、『勇者と戦車とモンスター』(駒草出版)など。

TOP