小田原城址の花ごよみは、3月下旬から4月上旬に春の桜、ソメイヨシノが爛漫に咲き誇り、次いで4月下旬から5月上旬に御感の藤の花、つつじも併せて楽しめます。今回は6月1日から16日まで開催の小田原城あじさいと花菖蒲(はなしょうぶ)まつりに行ってきました。昼間は美しいあじさいと花菖蒲の饗宴を愛で、夜は夜で幻想的なライトアップと1日をフルに楽しめます。
撮り飽きない名城に映える花菖蒲とあじさいのコラボ
平成の大改修で美しく生まれ変わった小田原城は四季を通じて、花散歩が楽しめます。今回は小田原城花育成ボランティアのみなさんが丹精込めて手入れされたあじさいと花菖蒲をたっぷり堪能します。
小田原城址公園内では小田原城本丸東堀と花菖蒲園の約1万株の花菖蒲とお城の斜面に植えられた約2500株のあじさいの見事なコラボレーションを鑑賞できます。花曇の昼間に小田原駅から歩くこと10分。鉢植えされた花菖蒲が綺麗に整列してお出迎えしてくれます。小田原城本丸東堀の斜面に色とりどりのあじさいも見事です。
ところで花菖蒲は、あやめ、かきつばたと何が違うのでしょうか? 会場にそんな素朴な疑問に答えてくれるプレートを発見しました。あやめは乾燥を好み、陸地に育ちます。花びらが網目模様です。花菖蒲は水辺・水際などの湿地に育ちます。花びらは花弁の元が黄色い筋が入っています。そしてかきつばた(杜若)は水中に育ちます。花びらは白い筋が目印だそうです。育つ場所で判断するのが良さそうですが、区別がむずかしいお花です。