秀麗富嶽十二景五番山頂の奈良倉山(ならくらやま)と尾根続きの鶴寝山(つるねやま)。その山頂からの富士山の眺望もまた秀逸です。鶴寝山から見る富士山の肩書きは「関東の富士見百景」です。どちらが素晴らしいか論はさておき、バス便での鶴峠からの登頂者は奈良倉山でピストンは、あまりにも時間がもったいないし、松姫峠へのマイカー登山者も往復で1時間そこそこでは、休日がもったいないですよね。オマケを超えたトレイル、どうですか?
牛ノ寝通り縦走者が多い理由が見える富士見百選の威力
その山頂からの富士山の眺望は前山に、あの雁ヶ腹摺山が聳え、圧倒的な存在感を見せつけてくれます。意外なことに鶴寝山の山頂からのアングルで、山名の謂れとなった雁がその腹を摺って飛ぶような山容に気づくことになるとは思いませんでした。そして奥に静かに佇む富士山のシルエットの美しさ。
鶴寝山が秀麗富嶽十二景の一座に選定されなかったのは、おそらく富士山の中心からの距離50㎞規格の外にあるからなのだろうと推測します。関東の富士見百景の肩書きそのものは、8番山頂のお伊勢山も手にしているので、ダブルの戴冠は問題ないはずです。