神奈川県横浜市南部地区には鎌倉市と市境を接し、豊かな自然を残す市民の森が数多く広がっています。この市民の森は「横浜つながりの森」として樹林の保全により、様々な昆虫や野鳥たちを見ることができるようになっています。園内には森林浴を楽しめるハイキングコースが7ルート用意され、サウス横浜の横浜市最高峰と鎌倉市最高峰をダブルでゲットできる人気のビートルズトレイルがオススメです。
かつては鉄の道と呼ばれたビートルズトレイル
ビートルズトレイルとは「横浜つながりの森」のコア地区である円海山周辺から鎌倉市天園ハイキングコースにつながる山道で、このコースに沿って金沢自然公園、横浜自然観察の森などがあります。その関係上でカブトムシが通る道のビートルズトレイルと命名されたのでしょうね。あの世界を席巻したバンドのビートルズとは残念ながら関係はないようです。
ビートルズトレイルは金沢市民の森と接している氷取沢市民の森内にある「いっしんどう広場」が起点となり、南の鎌倉市・朝比奈方面に向かいます。テーブルとベンチが置かれているいっしんどう広場から鎌倉天園方面の案内標識に従ってトレイルを進みます。スタートして30分少々で大丸山登山口の階段に取り付きます。ほぼフラットなルートではソロで山歩きを楽しむ人はもちろん、カップルやファミリーなどが散歩やハイキングを楽しんでいます。
横浜市最高峰の大丸山から八景島シーパラを見下ろす
このビートルズトレイルでの人気スポットが標高156.8mの大丸山山頂です。横浜市の最高峰でもあり、大丸山山頂は東側に大きく開け、4つのテーブルと3つのベンチが置かれ、絶好の休憩ポイントです。
東京湾が目の前に広がり、八景島シーパラダイスなどの観光レジャーポイントはもちろん、京浜工業地帯の工場群から対岸側に南北に伸びる房総半島も見ることができます。年末の大晦日の夜からは三々五々地元の住民の方々が新年のご来光を見に山頂に訪れ、人で溢れかえるほど地元では親しまれている山でもあります。