蘭に似てる? さまざまな名前を持つ【ツタバウンラン】
地中海原産のつる性植物で、大正時代に日本に入ってきました。北海道から九州まで日本全土に広がっており、住宅街の石垣などでよく見かけます。花期は本来夏ですが、近畿地方あたりでは、真冬以外はずっと繰り返し咲いているようです。
「ツタガラクサ」「ウンランカズラ」と呼ばれることもあります。
ツタバウンランを漢字で書くと「蔦葉海蘭」(とても手書きで書けません)。
ツタのようにつるを伸ばすタイプの植物で、在来種のウンラン(海蘭)と花が似ている、というネーミングなのですが、残念ながら元祖ウンランとはそんなに似てないと思うのですが……。
変わった形の花は「唇形花」と呼ばれています。近くでよく見てみると、色も形も美しいので、ぜひじっくり観察してみてください。
唇形花 春から夏にかけては、街中でもいろいろな花が見られます。ちょっとしたすきま時間に、自然観察を楽しんでみてはいかがでしょうか。