アプローチはマイカーが便利、大峠周りはハードな縦走
大蔵高丸の登山口へはマイカーでの湯ノ沢峠利用がもっとも便利です。天目山温泉手前から焼山沢真木林道を走ります。この林道は登山口手前約2kmまでは整地されたアスファルト道で快適なのですが、そこからが不整地で岩が露出する悪路です。クルマの腹底を打たないようにかなり神経を使います。最低地上高に余裕のあるSUVモデルなら問題ないかもしれませんが、スポーツモデル系だと、嫌な擦過音を耳にすることになるかもしれません。駐車場は広く、秀麗富嶽十二景としては珍しくトイレと避難小屋が完備されています。
もしくは一番山頂の雁ヶ腹摺山でレポートした大峠駐車場の利用も一考かもしれません。大月市製作のパンフレット地図では、この大峠からのアプローチを進めていますが、山行距離と登山難度は湯ノ沢峠駐車場からのそれと比較にならないほど長く厳しいです。
ただし、こちらのルートは秀麗富嶽十二景にはカウントされていない、通な絶景富士の眺望を楽しめる白谷ノ丸を通過することになるので、それなりのキャリアを踏んだ登山愛好家の方々に人気のバリエーションになっています。
公共交通機関を利用なら大月駅発ハマイバ前バス停下車か、甲斐大和駅発やまと天目山温泉バス停下車で徒歩となります。前者で約1時間半、後者で2時間越えのコースタイム。何れにせよ登山口まででタフな歩行距離と時間が待っています。