地元観光協会と警察、消防も加わっての神事は厳かに
「西丹沢はシロヤシオで親しまれており、昨年はまさに花盛りの開山祭となりました」と観光協会長の挨拶にあるように、檜洞丸のツツジ新道では昨年の同時期はシロヤシオを愛でに登山者で大混雑になったほどですが、今年は裏年なのでしょうか、未だ咲き乱れるには至っていないようでした。
「富士山が見える山としても年々登山者が増えており、山岳救助体制をしっかりと構築」と神奈川県警松田警察副署長が挨拶で触れました。じつは県下の山岳遭難において令和5年はこの5月が最多発生月でした。この式典終了後には県警山岳救助隊を始め、消防救助隊、山北町遭難救助隊の3者合同による安全祈願の登山イベントがあり、日頃見る機会のない、救助隊の方たちの山行に出会う機会にもなりました。
式典のラストには地元コーラス隊による「丹沢讃歌」のライブ合唱も組み込まれ、山岳地ならではのエーデルワイスの心地よい響きで登山者や救助隊を送り出していました。丹沢讃歌は大倉登山口脇の県立秦野戸川公園内・風の吊り橋横に置かれている歌碑で見覚えのある方もいるかもしれません。丹沢の春夏秋冬を謳った歌詞には「おおらかに 天をつき 道を教える 丹沢」とあります。登山道から外れることなく、無事に帰宅してこその登山です。注意を怠らないようにしたいものですね。