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立山登山異聞「日本史上最大の謎」新田次郎先生も途中下車の旅? リアル「剱岳の錫杖頭」を刮目

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  • 劔岳のイメージ
  • 雄山神社の祈願殿
  • 立山博物館の展示館と遙望館
  • 雄山神社の参道
  • 立山博物館の雪の大谷をイメージした螺旋階段
  • 劔岳の祠
  • 立山博物館の霊獣くたべ

日本の山岳小説の金字塔の一作である「剱岳 点の記」。故新田次郎氏執筆の本作の鍵となった古代錫杖頭と鉄剣。映画化もされたこの作品は登山ファンなら一読した方も多く、ご存知かと思います。

その実物が立山市内の富山県立山博物館に展示されています。また同博物館横には雄山神社中宮が建立されています。立山登山の折、時間が許すなら2両編成の地鉄電車に揺られての途中下車もおすすめです。

立山山麓に鎮座する中宮は静謐な杉の森の中

雄山神社中宮は正式には「雄山神社中宮祈願殿」とい言い、地鉄電車「千垣」駅下車約2km、徒歩30分程度に立地する芦峅寺内に鎮座しています。樹齢約500年と言われる杉の木立に囲まれた敷地内は、ただただ静謐。

雄山神社の参道

カラフルな登山ウェアが時には列をなす本宮とは打って変わり、訪れた日は2名ほどの参拝祈願者と、整えられた景観にシャッターを落とす人1名。鳥居をくぐり石敷きの参道に従って歩み進んだ先に、その祈願殿は建っています。

雄山神社の祈願殿

祈願殿は諸祭礼、諸祈願の中心でかつて明治維新までは根本中宮の講堂であったそうです。祈願殿の呼称に変わったのは維新後のこと。立山全山三十六末社の神々を合祀されています。

ちなみに立山全山三十六末社とは雄山山頂神社を一番とする「雄山神社峰本社」を筆頭に称名滝や、雄山登山道中にある払堂、一ノ越とニノ越と三ノ越、浄土山、龍王岳、大汝山、富士ノ折立、真砂岳、別山、剱岳、玉殿岩屋、地獄谷、大日岳などにある祠を含む社の総数のこと。一部には場所が不明な社も含まれています。

劔岳の祠

また、同じく地鉄電車路線の「岩峅寺」駅から徒歩10分ほどの場所には「雄山神社前立社壇」があります。立山からはもっとも山裾に位置することで立山の前にあるお社ということで前立社壇と呼ばれているそうです。この前立社壇と中宮祈願殿、そして山頂の本宮の3社を合わせて雄山神社と呼びます。立山三峯、立山三山巡りに加えてこの雄山神社3社を巡ってみてはいかがでしょうか。

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