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もはや超希少な存在! 公園などで見られる東京の絶滅危惧植物 5選【関東エリア】

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不思議な形の花がたくさん付く【カリガネソウ】

花の形状が雁に似ていることからこの名前がついたカリガネソウは、たくさんの花をつけ美しく不思議な花です。低山近くに自生しているため開発などで数を減らし絶滅危惧種(CR)に指定されています。

7月頃から秋にかけ咲く花で、ピークは9月ごろなのでたくさん花をつけた様子を見たい方は、開花をチェックして訪れてみて下さい。

神奈川県の三浦半島で自生地が残っているようですが、東京では昭和記念公園のこもれびの丘周辺ではそこかしこで咲き、貴重な花なのに良いのだろうか? と思ったのですが、考えれば本来花とはそういうものですね。昭和記念公園以外では神代植物公園で見ることができます。

代表的なスプリングエフェメラル【カタクリ】

早春3~4月に咲く代表的な初春の花であるカタクリは、老若男女を問わず人気のある美しい花ですが、北海道から九州の落葉広葉樹林の下草として分布していますが、里山の環境の変化や、開発、イノシシやシカの食害などにより数を減らしているのではないかと言われています。現在の自生地も樹林の分断化などが心配事項だそうです。

そんなカタクリですが、東京都内でも見られる場所がいくつかあります。例えばボランティアの方達が世話をし、群落をなす「さやま花多来里の郷」は、下の写真のように一面カタクリが咲く夢のような景色が広がるので、ぜひ訪れてみて下さい。その他練馬の清水山の森でも群落を楽しめます。

自生種はかなり数を減らしている【キキョウ】

キキョウは秋の七草にも数えられ身近な花の一つであり、植栽され様々な場所で見ることができるため絶滅危惧種と思えないのですが、近年自生種が少なくなり東京都本土部の絶滅危惧種(CR)に指定されています。7~8月に咲く東アジアに広く分布する多年草。

日本では、北海道、本州、四国、九州および南西諸島に分布しています。東京都のレッドデータブックを見てみると、減少した理由としては、開発や、樹林管理の放棄などが挙げられています。

そんなキキョウは代々木公園、向島百花園などで鑑賞できます。

絶滅危惧種と聞くと、山に分け入り何時間も歩き、密かな場所でしか見られないのでは? と思いがちですが、今回ご紹介したものは公園や交通の便が良い場所で見ることができます。最近貴重な植物が自生地から盗掘されるニュースを見かけましたが、その植物にあった環境があるので貴重な植物をさらに減らす行為にもなりかねません。一方、正規ルートで購入できるものもありますので、そうしたものを入手するようにして下さい。

【データ】
■御岳山
住所:東京都青梅市御岳山
URL:http://www.mt-mitake.gr.jp/
レンゲショウマ開花情報:https://www.omekanko.gr.jp/spot/80601/

■神代植物公園
住所:調布市深大寺元町5-31-10
URL:https://www.tokyo-park.or.jp/park/jindai/

■東京港野鳥公園
住所:東京都大田区東海3-1
URL:https://www.tptc.co.jp/park/03_08

■国営昭和記念公園
住所:東京都立川市緑町3173
URL:https://www.showakinen-koen.jp/

■代々木公園
住所:渋谷区代々木神園町、神南1丁目・神南2丁目
URL:https://www.tokyo-park.or.jp/park/yoyogi/

■向島百花園
住所:東京都墨田区東向島3-18-3
URL:https://www.tokyo-park.or.jp/park/mukojima-hyakkaen/

■さやま花多来里の郷
住所:東京都西多摩郡瑞穂町大字駒形富士山243-1
URL:https://www.town.mizuho.tokyo.jp/bunka/003/p001885.html

■清水山の森
住所:東京都練馬区大泉町1-6
URL:https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/annai/fukei/nerima_park/kunai/omonakoen/shimizuyamanomori.html

【参考】
■いきものログ
https://ikilog.biodic.go.jp
■東京都レッドデータブック
https://tokyo-rdb.metro.tokyo.lg.jp

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