以前、海外の干潟の生物を紹介するドキュメンタリーで、奇妙なクチバシを持つ鳥が紹介されていました。その鳥とは別物ですが何やら変わったクチバシを持った鳥がいるらしい! やっぱり水辺の鳥は変わったクチバシを持つ鳥が多いのだろうか。と思いつつ、今回は葛西臨海公園で野鳥を探すことにしました。
葛西臨海公園は東京湾に面した広さ約80.6haもある大きな公園です。園内には水族館や鳥類園、そして観覧車やバーベキュー広場など色々楽しめる施設がある都立公園です。
さまざまな環境が集まる貴重な公園
東京駅から20分ほどのJR京葉線「葛西臨海公園」で下車したら徒歩1分ほどというアクセスの良さで、多くの人で賑わうものの、広い敷地の中では混み合った感じはありません。

園内には、鳥類園の左右に淡水の「上の池」。そして淡水と海水が混じった汽水池である「下の池」。そして人工のなぎさである西なぎさと、野鳥保護のために立ち入り禁止となっている東なぎさがあります。また所々に木々が生い茂りそれぞれの場所に野鳥が集まってきます。
これだけ環境が異なる状態が一度に集まる公園というのはとても貴重で、野鳥観察アプリでは200種類ほどの野鳥の観察報告があります。

水辺の野鳥が多数生息
葛西臨海公園では、海辺や干潟に集まる野鳥が見られ、お馴染みのアオサギ、カワウ、カワセミ、ハクセキレイ他、ウミネコ、イソシギなどの水辺にいる鳥や、春頃にはクロツラヘラサギ、夏にはコチドリ、冬にはスズガモ、ハシビロガモなどが観察できます。
今回はヘラのようなクチバシを持った、クロツラヘラサギという一度では覚えられない名前の鳥を探しに行きました。

初級者が実際にどれだけの種類を観察できたのか?
筆者が実際に探鳥を行った結果、東なぎさ近くで遠めながら写真のスズガモを見たのを筆頭にヒヨドリ、シジュウカラ、ムクドリ、ドバト、キジバト、ハシボソガラス、スズメ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カワウ、オオバン、カルガモ、スズガモ、ハシビロガモ、ヒバリなどの野鳥を観察することができました。

そしてこちらも遠くてよく見えませんが、お目当てのクロツラヘラサギも見れました! 今回観察した鳥や、葛西臨海公園で晩春から夏頃に見られるオススメの野鳥をピックアップしてご紹介します。
