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万が一アクシデントが起きたら!? 「本当にあった」に学ぶ、登山のリスクヘッジ【vol.08 救助要請編】

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救助を待つ間にやるべきこと・やらない方がいいこと

場所によりますが、救助隊はすぐにアクセスできるとは限りません。自治体によってはヘリが来てくれる場合もありますが、有視界飛行が原則なので、天候のいい昼間しか飛べません。

地上隊による救助の場合は、最寄りの車道から駆けつけることになりますので、長時間待たなければならない可能性もあります。そのような場合、収容されるまでの間に、症状を悪化させないことが重要です。

ケガをしているなら、出血があれば止血処置を。骨折が疑われるような場合は固定して、患部が動かないようにすると痛みが多少はましになります。

できるだけ安定した場所で楽な体勢を取り、雨や風が当たらないように工夫しましょう。出血が多いケガだと、失血のために体温保持ができなくなる場合があります。健常者が寒さを感じないレベルの気温でも、けが人や病気の人は、防寒対策が必要な場合があるのです。

さて、やってはいけないこともあります。

それは、通報に使った携帯電話の無駄な使用です。

「たいへんなことになった!」と、家族や友人に状況をいち早く伝えたい気持ちはわかるのですが、消防から折り返しの電話がかかってくる可能性があるので、通報に使った携帯電話は、なるべく使用しないこと。

また、バッテリーを無駄に消耗させないことも重要で、通話も通信もなるべく避けた方がよいです。

とくに、SNSへのカキコミなど、その時に必要ないことは、やめておいた方がいいと思います。気が動転していて、不適切な投稿をしてしまう可能性もないとは限りません。事故発生時の携帯電話は、あなたを守ってくれる大切な命綱です。大切に扱いましょう。

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