桜が終わり寂しい思いをしている人も多いかと思いますが、晩春~初夏は多くの花が咲く楽しみな季節です。ボリュームのある花や、一面に咲き広がる花を見られる時期でもあり、インスタグラムでも鮮やかな花の共演を楽しめる時期です。
今回は撮影できる場所や、撮影のコツなどを合わせて晩春~初夏に楽しめる花を紹介します。
〝花の女王〟の多くはこれから見頃【バラ】
インスタグラムでも人気が高いバラは四季咲きや繰り返し咲きのバラが増えてきましたが、多くのバラの品種が春咲きで、5月~6月頃に見ごろを迎えます。そのためインスタグラムにアップするならバラ園などでアーチやトレリスにかけてある、春ならではの光景を引き気味で写すのがオススメです。
その際にも、被写体の全体像が映るように絞りの数値を大きめにして写す方法と、違う品種を組み合わせてデザインされている様子を写す。前ボケや後ろボケで多くの花が咲いている様子を表現するなど、アレンジしてみて撮影していくと、自分のスタイルやアレンジなどが掴みやすくなります。
東京近郊では「横浜イングリッシュガーデン」「新宿御苑」「代々木公園」などが有名です。
小さな花が生み出す青一色の絨毯【ネモフィラ】
夢の世界の中にいるような気持ちにさせてくれるネモフィラは、4月中旬~5月上旬に咲きます。被写体としては、丈が低くやや写しにくいものの、フンワリしてボケを作りやすいので、ぜひ撮影してほしい花のひとつです。
広い面積に咲いている様子を撮影する時には、写真全面をネモフィラにせず、背景、道や人の影などを少し入れると変化が生まれ、ネモフィラが広がる様子が表現できます。また、他の植物が咲いていたら入れ込むと広がるネモフィラを目立たせることができます。
アップにする場合は、陽の光を透かすようにして撮影するとネモフィラの繊細さを際立たせることができます。
一面に広がるネモフィラが楽しめるところといえば「国営ひたち海浜公園」が有名です。東京都内では「昭和記念公園」でも観賞することができます。
不思議な形の葉っぱも魅力的【ハンカチの木】
ハンカチが木に掛かっているような見た目の「ハンカチの木」は、英語名では〝ハンカチーフの木〟や〝ゴーストの木〟と呼ばれているユニークな木です。ハンカチに見える部分は苞葉(ほうよう)といって、花を包む形になっている特殊化した葉で、4月下旬から5月にたくさんの花を付けます。
たくさん付いた花を捉えると、木にかかったハンカチのような雰囲気が出せるので、構図を変えつつ、格好よく写真内に収まるようにして撮ってみましょう。
また、白い苞葉は光を反射したり、陽に透けやすいので、アングルを変えながら綺麗に光が当たるところを探して何枚か撮影していくと、キマる場所が見つかります。ハンカチの木は「小石川植物園」「神代植物公園」などで見ることができます。