一生モノの鉈をつかった薪割りも一興
勝秀の特徴は一軒の鍛冶屋で一丁の鉈を完成させることです。鍛造で鍛え上げた鉈だけでなく、山師から手に入れた木材を使って柄や鞘を作るなど、全ての工程を一貫して行うことで強靭さと機能美を両立し、山師や猟師から厚い信頼を得たのです。
近年、キャンプでも焚き火用の薪割りとして使用される鉈ですが、日本の文化を継承する鍛造の鉈は相性が良く、軽量化やデザインを重視した既製品とは比べるまでもありません。武骨でありながらも切れ味鋭い職人が生み出す鉈を手に取れば、その迫力と魅力が理解できるはず。勝秀が生み出す鉈は林業や狩猟で使用する実用品として価格が抑えられ、2万円台の価格が付けられています。
その事実は跋扈するキャンプ用品に慣れてしまった人には衝撃であり、一生モノの鉈がこの価格で手に入るのであれば手を出さない理由はありません。連綿と続く日本の文化が生み出した勝秀の鉈を手に入れれば、キャンプでの薪割りが楽しみに変わるはずです。