アウトドアの照明用具として欠かせないのが「ランタン」です。一口にランタンといっても、さまざまな種類のものがあります。今回はニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部の広報担当・神田新悟氏に、「ガスランタン」の特徴や選び方についてお聞きしました。
カセットコンロのように手軽に使える!
アウトドア用の照明器具「ランタン」には、主にガソリンを使う「ガソリンランタン」とLPガスを使う「ガスランタン」、電池などを使う「LEDランタン」の3タイプがあります。
このうちガソリンランタンは前回説明した通り、温かい灯りを長時間使えるというメリットがありますが、点灯前にはポンピングの作業、さらに使用後も消耗品の交換やメンテナンスが必要です。
こうした手間が苦手な方におすすめなのが、ガスランタンです。見た目はガソリンランタンに似ていますが、燃料がLPガスです。
「ガスランタンは別売りのガスカートリッジを取り付けて使用するタイプで、イグナイターボタンを押すだけで火がつくので、例えると家庭用のカセットコンロと同じような感覚で使えます。初心者でも扱いやすいうえ、LEDランタンに比べれば照射量が多く、暗い夜でも明るく照らすことができるので、サイトランタンに適しています」
さらに、使用するコールマン純正燃料(OD缶)は、コールマン製品のツーバーナーやグリルなど、ガスを使う道具と共用することができます。OD缶の仕様は各メーカーで異なるため、メーカー純正品を使用する必要があります。
ガス缶とつないでスイッチを押せばすぐ点灯
一般的なガスランタンの使い方は以下の通りです。
①ランタンに専用のガスカートリッジを取り付けます
②初めてLPガスを使用する際には、ガソリンランタンのようにマントルを空焼きして、灰状にしておきます
③点火スイッチを押して点火します
ガスランタンのメリットはガソリンランタンに比べて手間がかからない点ですが、一方で気温が低い場所では照射量が少なく安定しないことや、持続時間が一般的に約4~8時間程度と短く燃料コストが高い点などのデメリットがあります。なお、コールマンでは純正の寒冷地用燃料もラインアップしているため、気温の低い場所でも使用することができます。
「さらに、燃料にガスカートリッジを使用するため、テント内やタープ下では使用できません。火気のない安全な場所に設置するなど、取り扱いには十分注意しましょう」