風が吹けば吹くほど火力が強まる
「3つのクッカーに、アルコールバーナーとゴトク兼ウインドシールド(風防)がセットになった、トランギアのフラッグシップモデルともいえる製品です。
1951年の誕生以来、ほぼ形を変えることなく生産が続けられています。穴の開いた独自のウインドシールドによって効率的に酸素を取り込む構造になっており、風が吹けば吹くほど火力が強まるよう設計されています」
使い方は、まずアルコールバーナーをバーナーベースの中央の穴にセットし、バーナーベースと風防ゴトクを連結します。それからバーナーに燃料用アルコールの液体を注ぎ、点火します。
ソースパンはゴトクの内部のツメ部分にそのまま載せ、フライパンはそのツメを上に出してから載せます。ツメでしっかり固定されるので、安定感があります。
アルコールバーナーに付属している消火兼火力調整蓋のスライド部分を動かし、空き具合を調節することで火力の調整が可能です。スライド部分を閉じ、アルコールバーナー本体に被せれば消火できます。
「こちらもコンパクトに納まり、ケトルやビリーコッヘルとの組み合わせが可能です。誰にでも使いやすい単純な構造で、欧米ではお子さんへのアウトドアデビューのプレゼントとしてもよく使われています」
一見、中級者向きと思われがちですが、大人付き添いのもと、子どもでも使える製品なので、試してみる価値はありそうです。
【取材協力】
■トランギア(イワタニ・プリムス)