薪は自然のものだから土に還る……ことはない
焚き火台や焚き火シートを使えば、自然環境に負担をかけずに、焚き火を楽しむことができることがおわかりいただけたと思います。
実は、焚き火の際に道具を使うことが求められるようになった背景について、もうひとつ大きな理由があるのをご存知でしょうか。それはルール違反の増加によるものです。
アウトドアが盛り上がりを見せるのは大変喜ばしいですが、その反面、知識不足やルール違反が原因の問題も目につくようになりました。
たとえば焚き火の後始末。土に還ると思って、燃えカスをそのまま土に埋めてしまう人がいますが、これは絶対にNG。薪を燃焼して炭化したあとは、いくら地中深くに埋めても自然の力では分解できなくなってしまいます。
焚き火のあとの燃えカスは、適切な処理が大切だということを肝に銘じましょう。炭捨て場がある場合は利用させてもらい、ないときには火消し壺に入れて自宅に持ち帰ること。
焚き火は気軽に始められるアウトドアアクティビティのひとつ。だからこそ、最低限のルールを遵守することが大切なのではないでしょうか。焚き火ビギナーもマスターも、皆が平和に楽しめるよう、今一度焚き火のルールについて心を寄せてみませんか。