みちのく潮風トレイルの拠点「名取トレイルセンター」へ
「マリンゲート塩釜」からJR本塩釜駅方面へと進み、さらに内陸部へ。11世紀中頃までの東北地方の政治・軍事・文化の中心地であった歴史を現在に伝える多賀城政庁跡を通り、さらにJR国府多賀城駅へと進みます。
海側へと進路を向け、整備された「さんみらい多賀城復興団地」を、そして七北田川河口にかかる高砂橋を超えて川沿いに下り、次に貞山運河沿いを歩きます。震災遺構仙台市立荒浜小学校、海岸公園センターハウスや避難の丘、冒険広場を過ぎ、名取川を超えると名取市閖上(ゆりあげ)地区へと到着。
ここには、みちのく潮風トレイルに関するさまざまな情報を得られる「みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター」があります。
センター内には、トレイル沿線の情報を展示した巨大パネルや、日本国内や世界のロングトレイルに関する書籍があるほかキャンプ場、芝生広場などが整備されており、トレイルを歩くハイカーや地域住民、観光客の方々がくつろぎ、交流できる施設になっています。
地図やハイキングギアを購入したり、全線を歩いた経験豊富なスタッフによるハイキング相談会に参加したりすることができます。
東日本大震災で津波による大きな被害を受けた閖上地区ですが、この沿岸部も復興を遂げています。長屋のようにずらりと店が立ち並ぶ「かわまちてらす閖上」や「名取市サイクルスポーツセンター」「名取ゆりあげ温泉輪りんの宿」。
そして、日曜・祝日の朝6~13時は、ゆりあげ港朝市も営業しています。約50店舗が出店する伝統朝市の賑わいは必見です。
■取材協力・問合せ
NPO法人みちのくトレイルクラブ
※注意事項
1000kmを超えるトレイルを歩くためには、ルートの情報が必要不可欠。公式マップであるHiking Map Bookは必須アイテムです。このほかに、みちのくトレイルクラブでは、Google Map上のルートを公開しているほか、スマートフォンなどの端末にダウンロードして使えるGPX形式の地図データを公開しています。歩く前に必ずみちのくトレイルクラブHP上の「注意情報」を確認して、情報収集をしてください。