たくさんのキャンプ道具と日々接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目しているおすすめ製品を紹介していただくシリーズ。今回はUPI 表参道の店長、溜池剛太郎さんに「どこでも誰でも簡単に張れる手軽なタープ」をテーマに注目のアイテムを選んでいただきました。
約2.3m×2.3mととてもコンパクトなタープ
デイキャンプでも泊まりでも、キャンプサイトに欠かせないのがタープです。日よけや風よけ、雨からも防げますし、周囲からの視線を遮る目隠しに、そして、何より自分のサイトを示す目印になります。
でも、張るのに人手がかかるとか、イメージしたように張れないなど、それなりに不満もあることでしょう。そこで溜池さんがおすすめするのが、「パスファインダー ナイロンタープ」(1万450円※税込)です。「こちらは、張りたい場所に合わせて、自在に形を変えられるタープなのです」(溜池さん)
本体のサイズは約2.3m×2.3mととても小さくて、素材は防水ナイロン。カラーは、ブラウン、オリーブの2色です。ロープが6本とペグが4本、付属しています。
19個のループとロープ&ペグを活用していろいろな形に
このタープのユニークな特徴が、19個のループ(ロープなどを結ぶ部分)が付いているところです。普通のタープでは、センターや四つ角に付いているものですが、この製品では1辺に3つも付いています。
実は、これが自在に形を変えられる秘密なのです。「使いやすい位置のループにロープを取り付けられますし、そのロープを起点にしてタープを折り曲げてもいいですし、あるいは、タープを地面に直接ペグダウン(固定)してもいいんです」と溜池さん。「それこそ、折り紙の要領ですね」(溜池さん)
つまり、ループがたくさんあることで、日差しに向けて日よけを作ったり、風が吹いてくる方向に壁を作ったりと、目的に合わせて、張ったり、折り曲げたりができるわけです。ポールを使う方法もありますし、アイデアでさまざまな形状を作り上げることができます。
手軽な日よけやタープ泊など使い方のアイデアを紹介
溜池さんに、いくつか使い方のアイデアを教えていただきました。
「まずはライトなキャンプ向けの方法として、ポールを使う方法です。何本も使うのではなく、1本のポールで高い部分を作って、そのほかは地面に直接ペグを打つことで簡単に日陰が作れます。ピクニックやデイキャンプのときに手軽にプライベートな空間が出来上がります」(溜池さん)
なるほど、これなら荷物の負担も大きくなりませんから、気軽に試せそうですね。
「次は、ハンモックとタープの組み合わせです。吊るしたハンモックの上にロープを1本通して、その紐から吊るすだけです。サイズ的にもちょうどぴったりですし、強い日差しや悪天候からも守ってくれます」(溜池さん)
これは使い方としてはとてもシンプルですが、何だかとても贅沢な印象もありますね。
「最後に、このタープだけで泊まる“タープ泊”です。このタープしか持っていかずに、いわゆる隠れ場所を作って、その中に寝泊まりします。先ほどお話しした折り紙の要領でセッティングをして、イメージ的には、地面から三角形の小さなテントがピョンと立ってるような感じですね」(溜池さん)
これぞまさに「パスファインダー ナイロンタープ」ならではの使い方ですね。いきなりは難しいと思いますが、想像するととても楽しそうです。