たくさんのキャンプ道具と日々接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目しているおすすめ製品を紹介していただくシリーズ。今回はUPI 表参道の店長、溜池剛太郎さんに「アウトドア調理をするときにぜひ使いたいナイフ」をテーマに注目のアイテムを選んでいただきました。
調理で使うならやはり包丁が使いやすい
キャンプでは、ナイフは絶対に欠かせない道具です。料理の下準備から肉や魚のカットはもちろん、薪を割ったり、枝を削ったりなど、さまざまな場面で活躍してくれます。
アウトドアナイフにはたくさんの種類がありますが、多くの場合、オールラウンドに使える1本を選んで、いろいろな用途で使っていることでしょう。そのため、どうしても使いにくさを感じる場面が出てきてしまいます。
特に、調理をするとき、一般的なアウトドアナイフでは切りにくかったり、効率が悪かったりと、思いどおりに扱えないケースが多いと思います。そこで、魅力的なアウトドア用の包丁を溜池さんが教えてくれました。それが、モーラナイフの「ロンボ ブラックブレード(S)-アッシュウッド」(2万4200円※税込)です。
グリップにアッシュ材を使った新しいシリーズ
モーラナイフは、創業130年のスウェーデンを代表するナイフブランドで、この製品は「アッシュウッドコレクション」のひとつ。「モーラナイフは、基本的にはラバーグリップが多いのですが、昨年登場したこのシリーズではグリップにアッシュ材が使われています」(溜池さん)
アッシュウッドコレクションには、キャンプ・ハイキング用、ブッシュクラフト用といったタイプがラインアップされていて、この「ロンボ」は見た目も特徴的なアウトドアクッキング用です。
モーラナイフには、公認アンバサダーと呼ばれる人たちが世界中にいるそうで、「その中の一人、長野修平さんという人が開発に携わっています。長野さん自身もアウトドアで料理をやっていて、ネイチャークラフト作家としても活躍されています」(溜池さん)
まな板の上でスムーズに動かしやすい
例えば、一般的なアウトドアナイフを調理の下ごしらえで使うと、刃に厚みがあるタイプだとジャガイモやニンジンなどは途中で割れてしまったり、葉物を切ってもざっくりとした感じになったりということがあります。
形状的にも、普通のナイフはハンドルと刃がまっすぐになっているので、細かな使い勝手では包丁にかないません。
その点、「このロンボは刃厚が約2.5mmで、先端から刃元にかけて刃先が微妙にカーブしていますので、まな板の上でスムーズに動かしやすいのがポイントです」(溜池さん)
実際に手にしてみると手頃なサイズ感で(全長約200mm、刃長約119mm)、早く調理をしたくなるようなスタイルも魅力的です。気分がウキウキする春から夏のキャンプにぴったりですし、これなら家でも普通の包丁として使えそうです。