季節は春になりましたが、まだまだ寒い日は続きます。
外では遊びたいけれど寒いのは嫌。何を着たら寒さに耐えられる? どのように重ねたら寒くない?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんな皆様のために、株式会社モンベル広報担当・大塚孝頼氏に、防寒ウエアの基礎知識や選び方についてお聞きしました。
防寒は空気の層を作ることがポイント
寒い時期に屋外の活動をする際は、寒さを防ぐために防寒着が必須です。
防寒着といってまず思い浮かぶのは、軽量でありながらしっかり保温ができるダウンジャケット。
羽毛のため暖かく、軽量でコンパクトになるところから持ち運びやしやすいため、トップスの防寒にダウンジャケットを選ばれる方が多いです。
では、ダウンジャケットはなぜ暖かいのでしょうか。
それは、羽毛が空気の層を作り出すことで断熱効果が生まれ、保温効果が高まるからです。空気の層は、動かない空気ということで〝デッドエア〟と言われますが、このデッドエアを作ることで暖かいと感じるのです。
「防寒着を着用して暖かく感じるには、空気の層をできるだけ多く体のまわりに保つことなんです。ダウンジャケットは羽毛が入っていて、かさ高性に富んでいるので、より多くの空気を溜め込むことができます。そのため、ダウンジャケットはデッドエアを体のまわりにまとわりつかせることができ、暖かいと感じられるということなんです」と大塚さんが教えてくれました。
モンベルが扱うアイテムに、プラズマ1000 アルパイン ダウンパーカという商品があります。
「超軽量・極薄シェル素材に最高品質の1000フィルパワー EXダウンをたっぷりと封入し、高い保温性と、卓越した軽量コンパクト性を実現しています」と大塚さん。
【データ】
■プラズマ1000 アルパイン ダウンパーカ Women’s
参考価格:4万700円(税込)
カラー:ブラック(BK)、ネイビー(DKNV)、レッド(RDBR)
サイズ:XS、S、M、L、XL
保温性と速乾性、かつ水に強い特性を持つエクセロフト
また、モンベルでは化学繊維で作った独自の化繊綿〝エクセロフト〟という素材を使ったウェアも扱っています。保温性が高く、速乾性に優れ、濡れに強い特性を持ったポリエステル繊維を使用した化繊綿の防寒着です。
ダウンジャケットを洗濯した際に見たことがあるかもしれませんが、羽毛は濡れた状態ではへにゃっとしてボリュームがなくなります。一方エクセロフトは使用しているポリエステル繊維が保水しないため、汗や雨などで濡れてもかさ高さを損なわず、保温力をキープしてくれます。
「速乾性に優れ、ドライな着心地が持続でき、寒い季節のアウトドアにも重宝しますよ」と大塚さんは言います。
ダウンジャケットと化繊綿を使用したエクセロフトですと、どちらのほうが使い勝手がよいのでしょうか。
「使うシーンによってそれぞれ選んでいただくのがいいですよ」と大塚さん。
山登りなどの場合は汗をかいたり、雨などでウエットな状態になることもあるため、ダウンよりも濡れに強いエクセロフトのほうがおすすめ。キャンプの場合は、準備以外はじっとしている時間も多いのでダウンで暖を取っていただくのも良いそうです。
ただし、ダウンジャケットの表生地は、ナイロンやポリエステルなどの火に弱い素材で作られていることも多く、焚き火などの火の粉で簡単に穴が空いてしまいます。モンベルでは、難燃性素材〝フレアテクト〟という素材を開発し、火の粉が飛んできても穴があきにくいウェア〝フエゴパーカ〟を扱っているので、防寒ウェアをキャンプなどで着る場合は使用してみても良いかもしれません。
【データ】
■フエゴパーカ Men’s
参考価格:1万5180円(税込)
カラー:ダークグリーン(BKOV)、ネイビー(DKNV)、ブラウン(UMB)
サイズ:S、M、L、XL
ちなみに、通勤通学にも軽くて保温効果が高いダウンジャケットが使いやすいとのこと。また、寒がりの方は、中に薄手のダウンジャケットを重ねてレイヤリングをすると更に暖かくなります。
【データ】
■スペリオダウン ラウンドネックジャケット Women’s
参考価格:1万2980円(税込)
カラー:ブルーグリーン(BGN)、ブラック(BK)、アイボリー(IV)、カーキ(KH)
サイズ:XS、S、M、L、XL