シチュエーションに見合ったサイズ選びを
大きくざっくり登山のシチュエーションを2つに分けてみることにしよう。
①日帰り登山、山小屋泊
②山小屋泊縦走・テント泊
①は、ザックの中に何を収納するかで選ぶ大きさを変えると良いだろう。雨天時に着用するレインウェアや気温差に対応できるインナーやタオル、暗くなった場合を想定したヘッドライトや、コンパス・エイドキットなどは基本装備として入れておきたいところだが、それ以外にも休憩中に食事やお湯を沸かしてコーヒーなど飲みたければクッカーやシングルバーナーも収納しよう。その場合、25~30Lのタイプがおすすめだ。
②の場合は、重くなればなるほど先述のULギアは選ばず、ポケットの数や肉厚のクッションが使われたトレッキングパックを選ぶのが吉。ポケットの数が多いメリットは“どこに何を入れたか”が頭の中で把握できるので必要なシーンで必要なものがスムーズに出し入れできること。テントや寝袋など荷物が増えるパッキングを想定して機能性は重視したいポイントだ。
「持っていきたいものをどれだけどこに収納するかがサイズ選びの基準になってくるでしょう。縦走・テント泊は以前60L程度が適正とされていましたが、装備のコンパクト化が進んだ昨今では45L程度でも十分可能だと思います」(宮城さん)
今回は昨今のトレンドやサイズ選びについてお届けしました。次回は具体的にブランド・商品について触れていきます。
【取材協力】
ジャック・ウルフスキン