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「日本一やわらかい名水」で仕込む最高の日本酒で晩酌を! 創業300年の老舗・吉田酒造こだわりの酒づくり 産地直〝食〟なソトごはん vol.07

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おいしい酒造りの秘密は「瓶詰め」にあり

さて、このもろみを絞って濾過したら、あとは仕上げの瓶詰めをしていくのですが、ただの詰めるだけとあなどることなかれ。この最後の工程にこそ、吉田酒造の新鮮な酒造りの秘訣がたくさんつまっています。

「絞ったお酒って、炭酸ガスの泡がちょっと残っているんですね。なのでそのまま上から落として入れてしまうと、泡立って酸化してしまうんですよ。ですからそうならないように、ゆっくりと充填していくような機械を設置しています」と吉田さん。

そして、新鮮さを維持する工夫はさらにここから。

「通常お酒を瓶詰めするときは、瓶の中を殺菌する目的もあって、熱々にしたお酒を詰めていきます。ですが、うちではその方法をとっていません」

その理由は、注ぐ段階でお酒を温めると、お酒の香りが逃げていってしまうから。瓶に詰めるという最後の段階で劣化してしまうわけです。

それではもったいないと思った吉田さんは、2023年10月から追加で最新の機械を導入。香りが飛ばないように冷酒の状態で詰めて蓋をしてから、シャワーを使って中のお酒を温めることにしました。

こうすることで、香りも逃げず、空気にも触れないので、フレッシュさが持続。できたものを、そのままの状態で届けられるようになったのです。

これらの工夫は見えずとも、愛飲している方にもわかるようで、この機械を導入してからさっそく違いに気づいたお客さんからいろいろな声をいただいたそう。

絞った直後の炭酸ガスがまだお酒に残っているほど新鮮な状態で瓶詰めできるようになったので、時にはその炭酸ガスで蓋が飛んでいった、という声もあるのだとか。

「例えば一升瓶だと『フレッシュすぎて、蓋を開けた瞬間に天井まで飛んでいったよ……!』といったお声もありました。蓋が飛ぶかもしれないので、飲むときは気をつけてくださいね」と笑う吉田さん。

吉田酒造では、最後まで劣化しないお酒づくりをすることで、月山の持つフレッシュでかつキレのある味わいをつくり上げているのです。

殿様へ献上するような最高の酒を晩酌に

吉田酒造からのぞむ山「月山」には、戦国時代に難攻不落の城として知られていた富田城がありました。この地では、その年の一番よい仕上がりの酒を「月山」と名付け、最高のお酒、一番樽として殿様へ献上していたという歴史があります。

この背景になぞらえて、吉田酒造では「殿様へ献上していたような最高の酒を、常に造りつづける」ことを目指し日本酒に「月山」と命名。その名の通り、今も最高のお酒を造りつづけている吉田酒造の月山は、飲みやすくておいしい極上の日本酒として、人々に親しまれています。

山田錦を精米し醸した月山の最高級のお酒「大吟醸 月の雫」は、香り高くやさしい味わい。「スパークリング クラウド」は、ナチュラルな発泡性のお酒で、きめ細かい泡と爽やかな味が特徴的です。そのほか期間限定品や梅酒や柚子酒など、種類によってさまざまな味が楽しめます。

吉田酒造の月山は、島根はもちろん、東京や大阪など全国各地に取扱店舗があります。

キャンプで晩酌をする際にはぜひ、最高にフレッシュな軟水の名酒「月山」で、素敵な晩酌のひとときを過ごしてみてくださいね。

                                

■取材協力:安来市観光協会
https://yasugi-kankou.com/
吉田酒造
https://e-gassan.co.jp/

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