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専門店での試し履きが必要なワケとは? ショップ店員に学ぶスキー準備術【vol.12 スキーブーツ編②】

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もう足が痛くならない! 「熱成型」で感動フィットに

試し履き時に違和感や、足の一部がブーツ内で当たって気になるということもあるかもしれません。それでも心配ないと下山さんは話します。

「熱成型といって、外側のシェルも内側のインナーブーツも温めて、内側から微調整することができます」

熱成型は30分程度の作業がかかりますが、まさにその人の足に合わせて成型できるので、ぜひトライしてみましょう。

「このように、当たるところにパッドを貼っていきます。この状態で温めたブーツを履くことでパッドを貼った部分が膨らむんです。冷めるとその形を記憶する素材を使っているので内側に当たっていた部分が改善されるというわけです」(下山さん)

舟状骨や小指の付け根など、スキーブーツを履くと痛くなりやすかった部分も、この熱成型で改善できます。フィット感と同時に快適さまで手に入れられるというわけです。

このようにブーツは試し履きが超重要。ぜひ、お店で自分に合ったブーツを見つけてください。あなたのスキーライフが大きく変わるはず。ブーツを買おうと迷っていた人はぜひ、お店に足を運んでください。

                                                

【取材協力】

■石井スポーツ 神田本館(東京都千代田区神田小川町3-10)

https://www.ici-sports.com/shop/kandahonkan/

下山 真さん

25年ほどスキーインストラクターをしていたというスキーのエキスパート。バックカントリーへの造詣も深い。以前は登山靴売り場も担当しており、スキーブーツの販売にもそのフィッティング技術と経験が活きている。

【著者プロフィール】

■半澤則吉(はんざわ・のりよし)

フリーライター。福島県出身。父がスキーを教えていた関係もあり幼少期から競技スキーに取り組む。毎冬は週4~5度スキー場で研鑽を積むが、中学生で未練もなく引退。

以後は、雪山に行くことはなかったものの15年ぶりにスキーをしてみてその楽しさを実感。本格的に再スタート。

https://www.instagram.com/hanzawanoriyoshi/