瀬戸内の島ならではのローカル風情漂う風景を走行
3島目の豊島を結ぶ豊島大橋は橋桁までの高さが50mあり、道中の最高所。休憩でパワーチャージしたところで、ぐいぐい上っていきます。豊島はみかんとレモンが特産で、沿道の急斜面には柑橘の果樹園がまるで迫ってくるよう。古くから漁業が盛んな島でもあり、豊浜大橋のたもとには、漁師町の風情漂う豊島漁港が広がっています。
島々を結ぶ橋としては珍しい、トラス橋の豊浜大橋を渡ると、4島目の大崎下島へ。島の南側の、曲がりくねった海岸線を走っていきます。石組の突堤の千砂子波止が見えてくると、御手洗の集落へ。三之瀬と同じく潮待ち・風待ちの港として栄え、江戸中期から昭和初期にかけての建物が、数多く残っています。
花街の名残をとどめるむかし町に迷い込む
御手洗の町の中心を貫く相生通りを走っていくと、沿道には商家に茶屋、船宿など、白壁や格子の建物が密集。洋館風の商店やレトロな造りの映画館など、昭和の商店街の風情も漂います。若胡子屋はもと遊郭で、豪壮な表造に往時賑わった面影が。町家を用いた飲食物販施設「潮待ち館」でくつろいでいると、まるでタイムスリップしたような気分に浸れます。
御手洗から瀬戸を挟んで向かいに浮かぶ岡村島が、安芸灘とびしま海道の終点です。今治への旅客船が発着しており、自転車の積み込みもOK。とびしま海道レンタサイクルを利用した場合、御手洗のやや先の大長港で返却でき、港からは竹原港への旅客船が発着しています。
【コースチャート】
仁方駅→ 20分 → 安芸灘大橋 → 20分 → 松濤園・蘭島閣美術館・海駅三之関 → 3分 →蒲刈大橋 → 40分 → 県民の浜・シーフードレストランあび → 20分 → 豊島大橋 → 25分 → 豊浜大橋 → 40分 → 御手洗・潮待ち館 → 30分 → 岡村島 → (60分 ※せきぜん渡船)★ →今治港
または大長港 → (50分 ※しまなみ海運)★ → 竹原港
※「★」は船での移動
■制作協力:シクロツーリズムしまなみ
【データ】
■松濤園
http://www.shimokamagari.jp/facility/shoutouen.html
■蘭島閣美術館
http://www.shimokamagari.jp/facility/bijutsukan.html
■海駅三之瀬
https://kaiekisannoseki.sakura.ne.jp/
■シーフードレストランあび
https://kenmin-no-hama.jp/home/gourmet/
■潮待ち館