ハイエースなどの商用バンベースのクルマであれば、広々とした荷室を活かした車中泊を可能にしてくれるベッドキットを装着することができます。ベッドキットは今でこそ様々な車両に適合したアイテムが発売されていますが、ミニバン用の設定は決して多くはありませんでした。その理由は明確で、アルファード&ヴェルファイアに代表される豪華仕様のオットマン付きキャプテンシートの存在でした。
オグショーがアルヴェル用ベッドシステムを提案
そんななか、トランスポーターの内装カスタムビルダーであるオグショーが、2023年6月に発売されたトヨタ・アルファード&ヴェルファイアで車中泊が楽しめるベッドシステムのほか、内装パーツを装着したコンセプトカー『OGUshow VELLFIRE MB CONCEPT』を東京オートサロン2024の会場で初披露。
これまではなくても当然だと思われていた、豪華ラグジュアリー仕様のミニバンに適合するベッドシステムを実現しました。
ミニバンの使い勝手に新たな可能性を提案
ひと昔前であれば、キャンプ=RV車(レクリエーショナルビークル)のイメージがありますが、昨今は人も荷物も沢山積めるミニバンをキャンプに使うファミリーキャンパーが増えています。そんなキャンパー垂涎のアイテムが、『OGUshow VELLFIRE MB CONCEPT』に搭載されたアルファード&ヴェルファイア専用のベッドシステムです。
オグショーでは、2021年にランドクルーザー300でも快適に車中泊できるようにと、専用ベッドシステムを発売。それに続くように、東京オートサロン2024では新型ヴェルファイアHIBRIDをベース車にした、日常生活と車中泊を両立するコンセプトカーを提案。数多くの来場者から熱い視線が注がれていました。
4人乗りの2列シート仕様でベッドシステムを実現
出展車両の『OGUshow VELLFIRE MB CONCEPT』は、“M”「MOBILTY」「MULTI」、“B”「BASE」「BEDSYSTEM」をキーワードに、アルファード&ヴェルファイアの共通コンセプトである“多様化したライフスタイルのお客様すべてに快適な移動の幸せをお届けすること”のほか、それぞれに掲げるコンセプトを重視し、開発を進めている『IMPACT Transporterコンセプトモデル』です。
内装のレイアウトは、純正の3列目シートを取り払い乗車定員を4名に変更しながら、ラゲッジスペースを確保。この荷室空間をできるだけスポイルしないように、トリム形状に沿ったベッドフレームが設計されています。
ベッドマットは最大全長210cm(最大幅約140cm)のベッド展開を可能にし、マット表皮はアルファード&ヴェルファイアの上質なインテリアに合わせたダブルステッチで仕上げた専用レザーを採用しています。