コンパクトSUV市場に「ホンダWR-V」が殴り込みか？コンセプトカーから紐解くその実力とは

東京オートサロン2024でも大注目だったのがホンダのコンパクトSUV「WR-V」。日本での発売が2024年3月22日に決定して以来、俄然注目が集まっており、コンパクトSUV市場を一段と拡大させる存在の1台。つまりヒット間違いなしのモデルになること必至です。

ヴェゼルとは似て非なるラギッドなWR-V

その理由は、同社のミドルサイズSUVであるヴェゼルとほとんど変わらないスリーサイズ（全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mm）ながら、価格は209万8800円～248万9300円とリーズナブルな価格設定も魅力的。

ヴェゼルにはクーペスタイルで4WDやHVモデルの設定があるのに対して、WR-VはFFのガソリン車のみ。先進装備が充実しているヴェゼルに対して、Honda SENSINGが標準装備されているものの、WR-Vのパーキングブレーキは手動式になるなどコスト重視であることが理解できます。またWR-Vはスクエアなひと昔前のRV（レクリエーショナル・ビークル）のように荷室重視で、ヴェセルよりアウトドアとの親和性の高さをそのスタイリングから感じとることができます。ボディサイズこそ近しい存在ですが、ホンダはこれだけキャラクターが違えば共存できると踏んだのは間違いなさそうです。

ホンダアクセスがWR-Vのコンセプトカーを披露

そこで今回、東京オートサロン2024のホンダブースに展示されたWR-Vベースのコンセプトカー「FIELD EXPLORER CONCEPT（以下、フィールドエクスプローラー・コンセプト）」は、純正オプションの「タフスタイル」（フロントやサイド、リヤのロアーガーニッシュなど）をベースに、ブラック塗装を施すことで力強さを提案。発売される純正仕様はクロームメッキで構成されるも、あえてフェンダー・モールなどと同様の「黒」に仕上げることで一体感を演出しています。